茶殻を捨てずに再利用-玉露を使ったおすすめレシピ
お茶を飲んだ後、茶殻を捨てていませんか?
『もったいない!』
茶殻には、飲むだけでは摂取できない成分が含まれているのです。
茶殻の成分
茶葉に含まれる成分には、
水に溶ける「水溶性」と油に溶ける「脂溶性」があります。
「水溶性」には、カテキン・ビタミンC・カフェイン・アミノ酸などが含まれます。
「脂溶性」には、食物繊維(腸内環境を整える)・ビタミンA(粘膜や皮膚を健康に保つ)・ビタミンE(抗酸化作用)・クロロフィル(貧血予防やデトックス作用)などがあります。
この「脂溶性」は、お茶をのむだけでは、体内に取り入れることはできません。では、どうすれば効率よく栄養を取ることができるのでしょうか。
そこでおすすめの方法が・・・
普段捨ててしまう茶葉を、食べるなのです。
食べるだけで「水溶性」「脂溶性」の成分をダブルで摂取でき、尚且つ無駄なく食茶することが出来ます。
美味しく茶殻を食べるのに適しているのは、茶葉が柔らかい新茶や玉露、一番茶などです。
そこで今回は、玉露を使っていくつかおすすめレシピをご紹介しようと思いますが、まずは、玉露の栽培方法とカフェインを抑える淹れ方を少しお伝えします。
玉露の栽培方法
玉露は高級茶のイメージが強いですよね。なぜかというと、被覆栽培(ひふくさいばい)という、一手間加えた方法で育てられているからです。
一般的な煎茶は、露地栽培で日差しをたっぷり浴びて育ちますが、玉露は寒冷紗・ワラ・ヨシズなどで20日間ほど覆い、日光を遮ります。そうすることで、旨味成分であるテアニンがカテキンになる光合成を抑え、渋みや苦みの少ないお茶になります。
茶葉は、深い緑色で、旨味が豊富で独特の香り、覆い香が特徴です。
カフェインの抽出を抑える淹れ方
玉露は一般的な煎茶にくらべてカフェインを多く含んでいます。しかし、カフェインの抽出を抑えれば、より甘味・旨味を感じていただけます。
まず、玉露を低温や氷水(特におすすめ)でじっくり抽出。時間はかかりますが、この方法で淹れると、カフェインの抽出をおさえることができます。
おいしい玉露を淹れて味わったあとは、いよいよ再利用です。
①茶殻をそのまま再利用
おすすめレシピ『お浸し』
茶殻は、飲み終わったものをそのままお皿に盛り、醤油やポン酢、しょうが醬油など、お好きなものをかけてシンプルに。
こちらは、鰹節とポン酢をかけてみました。
②茶殻を乾燥させて再利用
乾燥方法
飲み終わった茶殻を多少絞って水分を除き、平らなお皿に移して、ラップをかけず600Wで2~3分強(量により調節してください。)様子を見つつ、パチパチと音がしてきて、パラパラになっていれば完成です。これなら手軽に乾燥させることが出来ますよね。乾燥させると、こんな感じになります。
おすすめレシピ『卵焼き』
油を少量使ったほうが、脂溶性のビタミンをより摂取することが出来ます。
卵焼きに少量いれても美味しくいただけます。
乾燥させた茶殻は食べる以外にも
③消臭剤として再利用
食べるだけでなく、乾燥した茶殻を使い、適当な通気性のある袋にいれて、シューズボックスに入れたり、急須から取り出した茶殻をお茶パックに入れて、シンクの掃除に使ったり。
『もったいない!』を楽しんで、ご自分なりの再利用法をみつけてください。
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