日本茶の三大産地と三大銘茶とは

みなさんは有名なお茶の産地と聞いて、何を思い浮かべますか?私は小さいころから、壮大な富士山の前に広がるお茶畑を思い浮かべます。つまり、お茶の産地と言ったら静岡県だと思っていました。

しかし、私たちが普段飲んでいるお茶は、ご存じの通り、いろいろな産地で生産されています。中でも特に生産量が多い3つの産地は、三大産地と呼ばれています。この三大産地について少しお話していこうと思います。

 

日本茶の三大産地とは

三大産地と呼ばれている県は、『静岡県』 『鹿児島県』 『三重県』 です。

農林水産省のデータによると、

令和2年度は、約7万トンのお茶が生産されています。

昔は圧倒的に静岡県がトップでしたが、今では鹿児島県がグングン追い上げてきています。令和2年度では、

静岡県は全体の生産量の約36%

鹿児島県は約34%を占めています。

実に三大産地だけで国内生産の約8割を占めています。

     

 <農林水産省:令和2年産茶の摘採面積、生葉収穫量及び荒茶生産量より抜粋>         

                  参照:農林水産省統計データ

日本茶の三大銘茶とは

また、日本茶の三大銘茶という言葉があります。特別に名のある上質なお茶、優れたお茶(銘茶)を指す言葉だそうです。 

 

三大銘茶は、『静岡茶』 『宇治茶』 『狭山茶/鹿児島茶』です。

 入間地方に伝わる狭山茶摘み歌の一部には、『色は静岡、香りは宇治、味は狭山でとどめさす』という一節があります。これは日本三大銘茶のことをうたっているそうです。

 現在は、狭山茶の生産量が少ないため、鹿児島茶が三大銘茶と呼ばれることもあります。

それぞれのお茶の特長は次の通りです。

 

  静岡茶

たくさんのブランド茶があります。

川根茶・天竜茶・本山茶・掛川茶・牧之原茶などがあり、本山茶は静岡最古のお茶と言われています。

深蒸し煎茶の一大産地です。

日本茶の代表的な品種『やぶきた』誕生の地です。

菱和園でもたくさんの静岡茶を扱っています。

静岡茶シリーズの商品は、私の日本茶の産地のイメージ通りの

『富士山の前に広がるお茶畑』がデザインされたもので、

下記の3種類はやぶきた深蒸し掛川茶です。

 

 

  宇治茶

玉露の生産量は日本一です。

日本のお茶の始まりの場所とも言われています。

抹茶でも有名ですね。

 

    狭山茶

狭山丘陵一帯で作られているので、狭山という名前がついていますが、現在の狭山茶の主産地は狭山市のお隣、入間市になります。

生産量が少ない理由は、「他の茶産地の中で北に位置しているため」と「収穫が年2回までとされているため」です。

 

  鹿児島茶

茶産出額 初の日本一になりました!(20213月発表)

※産出額とは、栽培農家が摘み取った「生茶」と、それを加工した「荒茶」の産出額の合計のことをいいます。

知覧・頴娃(現在 南九州市)などで生産されている知覧茶や霧島地方で生産されている霧島茶が有名です。

全国で最も早く新茶が収穫され、『走り新茶』とよばれています。

やぶ北だけでなく、ゆたかみどりやさえみどりなど、さまざまな品種を楽しめるのが魅力です。

5回ほど収穫できます。

赤い傘がデザインされた菱和園の『受賞茶園シリーズ』では、農林水産大臣賞内閣総理大臣賞を受賞した茶園の鹿児島茶を数多く取り揃えています。

その他レインフォレスト有機煎茶も取り扱っています。

 

 

 三重県

かぶせ茶の生産量が全国一位です。

かぶせ茶とは、茶葉に当たる日光を遮って栽培される緑茶の一種です。

 

 

調べれば調べるほど奥が深いお茶の世界。

いろいろな産地のお茶をぜひ楽しんで下さい。

 

 

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