秋の夜長にほうじ茶でくつろぎ時間~自家製ほうじ茶

暑かった夏が終わり、朝晩はひんやりとした空気が流れ、すっかり秋本番ですね。全国各地から少しずつ紅葉の便りが聞こえる季節になりました。
先日、自然を満喫し、リフレッシュをするために、長野県の上高地に出かけました。早朝には朝靄が広がり、ピリッとしたなんとも気持ちの良い空気を体いっぱいに吸い込んできました。例年より少し遅れているということで、紅葉を満喫することはできませんでしたが、一足早い秋を感じることができました。


ひんやりした空気の中で思ったことは、『温かいほうじ茶が飲みたい!』でした。夏の間は苦味や渋味が少なく、ゴクゴクと飲める水出しほうじ茶がメインでしたが、秋になると熱湯を注いだ時にふわっと立ちあがるほうじ茶の芳しいかおりがとても恋しくなります。
ここ数年は、抹茶に匹敵するほどの人気を誇るほうじ茶。コンビニやカフェでもほうじ茶を使ったドリンクやスイーツが次々に販売されています。ほうじ茶ラテやほうじ茶ソフト、ロールケーキからプリン等、本当に様々な商品がありますよね。皆さまもお気に入りの商品がありますか。どの商品も、香り高く焙煎された香りと、苦味が少ないさっぱりとした味わいが特徴のほうじ茶の良さが上手に生かされていると思います。
飲んでよし、スイーツにしてもよしの人気のほうじ茶。もう少し詳しくご紹介していきましょう。

ほうじ茶とは

ほうじ茶は煎茶や番茶を強火で炒って焙煎して製造します、つまり、元の茶葉は煎茶や玉露、抹茶と同じチャノキからできていて、緑茶の一種になります。
焙じることで、茶葉は緑色から茶褐色に変化し、水色も褐色になるのです。

温かいほうじ茶を淹れた時のふわっと立ち上がる芳しいかおり。とても癒されますよね。街のお茶屋さんの前を通りかかったときにほうじ茶の香りがしてくると、「あ、いい香りがする。」と、足を止めた経験はありませんか。この香りには『ピラジン』という香り成分が含まれています。

『ピラジン』には香ばしいかおりだけでなく、脳をリラックスさせる働きもあります。煎茶等にも含まれていますが、炒って熱を加えることでピラジンはより豊富に生成されます。この香り成分が、ほうじ茶の香りを嗅いだ時のほっこりとした癒しを与えてくれていたんですね。

ところで、番茶とほうじ茶は違うの?と思われる方もいるのではないでしょうか。
番茶とほうじ茶の大きな違いは、ほうじ茶の製造過程の特徴でもある焙煎をするかしないかの違いです。
番茶とは、新芽(新茶)を摘んだあとの茶葉(2番茶、3番茶、秋冬番茶)の総称です。ここ関東地方では、焙煎をしない緑色の茶葉や水色のものが一般的ですが、北海道や東北地方、関西地方では番茶=ほうじ茶と呼んでいる地域もあるそうです。そちらの地域では、番茶は茶葉も水色も茶褐色ということになります。
結論としては、
番茶=ほうじ茶か否かは、地域によって違うということですね。

ほうじ茶の種類

ほうじ茶には、主に葉の部分を炒った葉ほうじ茶(一般的なほうじ茶)と、茎の部分を炒った棒ほうじ茶(茎ほうじ茶)があります。

一般的なほうじ茶(葉ほうじ茶)は、香ばしいかおりとすっきりした飲み心地が特徴です。

一方、棒ほうじ茶は、一般的なほうじ茶に比べ甘い香りとあっさりした上品な味わいが特徴で、水色も薄い琥珀色になります。

菱和園のRA有機碾茶棒ほうじ茶は、抹茶の原料となる碾茶の茎を使用し、丁寧に浅めに炒りあげているので、甘く芳ばしい香りと上品な味わいがを楽しむことができます。しかも、レインフォレスト・アライアンス認証有機認証を取得しているので、安心・安全で美味しい菱和園の自慢の逸品です。

自家製ほうじ茶をつくってみませんか

ほうじ茶の最大の特長の香り。ご自宅にある煎茶を使って自家製ほうじ茶をつくってみませんか。飲みきれなくて開封してから少し時間が経ってしまった茶葉でも構いません。手頃なお値段の茶葉を使って自分好みのほうじ茶を焙じてみませんか。

作り方はとっても簡単。今回は『いつもの知覧茶 100g』を使用しています。『いつもの知覧茶』は100g税込432円とお手頃価格で、普段使いに最適なお茶です。鹿児島県の温暖な気候で育てた渋みが少なく、まろやかな味わいが特徴のお茶です。

1.フライパンを強火で十分に温めます。

2.茶葉をフライパンに入れ、全体に広げます。

3.煙がたってきたらフライパンを軽く細かくふります。火からは少し離した方がやりやすいです。

4.香ばしい香りがたちこめてきたらすばやく火をとめ、余熱で焙じます。あっという間に焙煎されていきますので、早めに火を止めてください。

 余熱でもどんどん焙じられていくので、好みの焙煎具合になったらお皿等に移してください。

強火短時間がおすすめです。

軽めの焙煎だと甘く芳しいかおり軽い味わいが楽しめます。

強く焙煎するほど香りも強くなり、味わいもしっかりします。

お好みの焙煎を見つけてみてください。ただし、焙煎が強すぎて焦げてしまうと、苦みが出てしまうので気を付けてください。

いつもの知覧茶の焙煎前と焙煎後の茶葉です。あっという間に自家製ほうじ茶の出来上がりです。

茶葉が出来上がったら早速味わってみましょう。

茶葉を急須に入れて熱湯を注ぎ、20秒ほど待ったら茶碗に注ぎます。

焙煎したばかりのほうじ茶は、芳しい香りが立ち込め、格別の味わいです。

ほうじ茶は茶葉を多めに入れてしまっても煎茶ほど渋みや苦みがでません。また、お湯の温度も気にせず、熱湯で大丈夫です。気軽に楽しむことができるのも嬉しいですね。

出来立てのほうじ茶の芳しいかおりは格別です。炒る時も、熱湯を注いだ時も、もちろん飲む時も、ほうじ茶特有の癒しの香りをお楽しみください。

これからの紅葉シーズン。マイボトルに自家製のマイほうじ茶を淹れて、香りに癒されながら、日本ならではの赤や黄色の色とりどりの美しい紅葉を存分に楽しんでみてはいかがでしょうか。キャンプやグランピングなど、ほうじ茶の香りに包まれながら、空気が澄んだ夜、満天の星空を眺めるなんていうのも素敵ですね。

 

 

 

 

 

 

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